歯周病専門医ブログ(12)国民皆…

歯周病専門医ブログ(12)国民皆歯科健診

歯周病専門医ブログ(12)国民皆歯科健診

こんにちは、歯周病専門医資格を持ち歯周病以外にも幅広い診療に従事している府中エンライトデンタルクリニック院長の後藤弘明です。

 

皆さん定期的な歯科医院での健診やケアを受けていますか?そして、ただ行くだけではなく自分のお口の健康状態についてちゃんと把握出来ていますか?

 

さる6月7日に閣議決定し、経済財政運営の指針「骨太の方針」に「国民皆歯科健診」が盛り込まれました。開始時期について、日本歯科医師会は「3年から5年後がめど」と話しているそうです。

 

なにやら急にこのような事が出てきたように報じられていますが、我々歯科医療従事者からすると特に目新しいことではありません。

 

昨今、平均寿命と健康寿命の乖離の是正が注目していますが、歯の健康が全身の健康や生活の質に非常に大きく関わっている事はかなり前からわかっていました。

 

80歳で20本の歯を残そうと言う「8020運動」に関しては平成元年(1989年)から始まっています。

 

歯周病が糖尿病や心疾患の重症化と関わりがあることは医師の世界でも認知されて来ています。最近では痴呆症にも関連している事が取り上げられていました。

 

にもかかわらず、日本人の定期的な歯科受診率は他の先進国に比較して低いのが現状です。

 

そのため、超高齢化社会に向けて健康寿命を伸ばし健やかに過ごせるように国をあげて歯科検診を促しているということで、非常に良い流れだと感じています。

 

是非、信頼のおける歯科医院で定期的な歯科検診や予防処置を受ける習慣をつけてください。それが、いつまでも健康でいるための非常に有用な自己投資になると思います。

 

一方、定期的な掃除を受けていたのに歯周病が悪化していると言われたという方がよくいらっしゃいます。歯周病をきちんと治療できる歯科医師がいないと、予防管理もうまくいかないことがあります。また、自分がどのようなリスクを抱えていて、どうコントロールしていくのか主体的に治療・予防に参加する必要があります。もし、自分がいくらか歯周病を抱えていると分かったら、しっかりと治療できる歯科医院を紹介してもらいましょう。

 

自分の状態を知るためにも、まずは歯科医院を受診して自分のお口の健康状態を知ることが重要です。

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