歯周病専門医ブログ(13)歯茎の質
こんにちは、歯周病専門医資格を持ち歯周病以外にも幅広い診療に従事している府中エンライトデンタルクリニック院長の後藤弘明です。
歯茎に強さがあるのを知っていますか?
結論から話すと、角化した固く動かない歯茎の方が歯磨きがしやすかったり、歯茎が後退しにくかったりと健康を維持しやすいです。
特に被せ物をしてある歯やインプラントの周りには非常に重要な存在になります。
自分の歯茎がどうなのか?
どう確かめるかというと。まず前提として上顎の歯のベロ側👅の歯茎は全て角化した歯茎です。ベロで触ると非常に固く、食べ物が通ってもへっちゃらです。
それと比べてほっぺた側や下顎のベロ側の歯茎は角化した硬い歯茎が少ない場合があります。
舌触りでわかりやすいのは、下顎のベロ側の歯の付け根より下の方のベロの付け根に近い歯茎を下でベロで触ってみると感触が違うと思います。
ほっぺた側でしたら、ほっぺたを引っ張りながら歯茎を見てみると、ほっぺたの内側の粘膜と繋がって動く歯茎と歯の周りに動かない歯茎があります。
動かない硬い歯茎が角化した歯茎です。
歯茎が下がっている人は比較的動かない歯茎が少ない傾向にあると思います。
自分に動かない硬い歯茎が少ない!!
と焦る必要はありません。ご安心下さい。
絶対に必要な訳ではなく、特に被せ物をしていない健康な歯にはせいぜい必要な量は2ミリ程度ですし、ないからと言って絶対に問題になる訳ではありません。
歯茎を下げない様な正しい歯の磨き方が出来ていれば大丈夫です!
ですが、被せ物にする場合やインプラントの周りや下がった歯茎を治す場合には考慮する必要があります。
治療の仕方で歯だけではなく歯を支える骨や歯茎などの歯周組織にも気を使う事ができて、より安心して長く健康を維持する事ができるんです。
以上、歯茎には強さがあると言う話でした。