歯周病専門医ブログ⑤歯周病は骨の病気
こんにちは、府中エンライトデンタルクリニックの後藤弘明です。
歯周病は成人の8割が罹患しているとも言われている国民病です。
皆さんそんな歯周病にどの様なイメージをお持ちでしょうか?
歯茎が腫れる、歯茎から血が出る、歯が揺れる
などではないでしょうか?
自身の目で見てわかる、特に歯茎の症状が有名だと思います。なので歯周病は「歯茎の病気」だと思われがちですが、それは半分正解ですが違います!
歯周病は「骨の病気」なのです!
骨?何処にあるんですか?
と思われると思いますが、実は歯は歯茎からはえている様に見えますが、その歯茎の中には歯を支える骨があり、歯はその骨に半分以上埋まっているのです。
ちょうど木が大地に根を下ろしているのと同じですね。天空の城ラピュタの大木も崩壊すると木の根の方が大きいくらいでしたね。
歯周病は重症化すると歯が抜けてしまうのですが、その理由は歯を支えてくれている骨が溶けてなくなってしまうからです。
植木鉢の土がなくなってしまったら植物はそこに生えていられないのと同じです。
そして、本当に恐いのはその溶けて失ってしまった骨は元には戻らないという事です!そして、それは歯茎の中で起こることなので目には見えないうえに、症状もほとんどありません。
(安心して下さい、治療法はあります)
なので、そうなる前もしくは軽症のうちにしっかり自分の状態を把握して治療・予防しておく事が大切になります。そして、重症化してしまった場合は骨への治療介入が必要になる場合があります。
しっかり状態を把握して適切に対応する事で、歯周病は治療する事が出来るのです。その為に、歯周ポケットの検査やレントゲンでの検査、口腔内写真の検査などがあります。
一度自分の状態を調べて見ることをお勧めします。
今回な歯周病は「骨の病気」という話でした。
以上です。